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観た映画や旅行先のことを中心に、日々の出来事を書いてます。

(2017.12.22)『スターウォーズ 最後のジェダイ』観てきました! その②

前回からの続きです。以下、ネタバレを含みます。

前回の記事は、こちらから。

 

ossan-nyanko.hatenadiary.jp

 前回は、『スターウォーズ/最後のジェダイ』を観た感想として、①設定を盛り込みすぎな件、②カイロ・レンのヤバさ、③「え、それありなの?」な場面の数々について書きました。

 

以下、『スターウォーズ/最後のジェダイ』を観て思ったことを振り返っていきます。

 

③「え、それありなの?」な場面の数々としては、レイアのフォースの使い方(仮にあれがフォースだとして・・・)とスノークの死に方について書きましたが、そういえばまだありました。ほかにも、ええ( ゜Д゜;)!?っていうシーン。

 

③「え、それありなの?」な場面の数々(追加)

 

アクバー提督があっさり死にます。アクバー提督は、反乱同盟軍の司令官の一人で、ファンにとってはお馴染みのキャラ。"It's a trap!" のセリフが有名。

 

f:id:ossan-nyanko:20171223154247p:plain

(https://instaview.xyz/photo/BKxgfbegdK7より引用)

 

反乱軍の船が攻撃を受けて、レイアが宇宙空間に放り出されたときに、アクバー提督も死にました。でも、正直、私は、アクバー提督が死んだって気付かないくらいあっさりした扱われ方でした。

 

私の連れ合いの方がスター・ウォーズに詳しいのですが、連れ合いが映画見終わった後に、「アクバー提督があんなにあっさり死んじゃうなんて。」って言ってて初めて気付きました。敵の攻撃を受けたあと、幹部たちが集まって今後のことを話し合う場面で、偉い人「アクバー提督は、残念ながら亡くなりました。」、一同「おお、何てことだ・・・」っていうやり取りがあっただけで終わったので、正直びっくりするくらいあっさりでした。

 

あと、まあ他にもルークが最後に幻影になって現れて死んじゃうんですが、この終り方で良かったのかな、とか、ヨーダが幻影になって現れて雷落とすんですが、そんなこと出来るんだ、とかいろいろ突っ込みどころはありました。

 

いろいろ悪口書いたけど、次には『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』の良かった点も!

 

④多様性への配慮や良い意味での裏切り

 

エピソード7からの流れですが、本作では重要なキャラクターに有色人種や女性の俳優が起用されています。まず、主人公のレイが女性ですが、他にもフィンや反乱軍の整備士ローズなど。

 

http://usakun.com/kellymarietran-2249より引用。左がローズで右がフィン。)

 

また、レイアが倒れた時に代理で指揮を取るのは、ホルド提督という女性です。あ、あとファーストオーダー側でも、キャプテンファズマという女性も出てきます。

 

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(ホルド提督、http://otakaranet.com/starwarslastjedi.htmlより引用)

 

 

https://i1.wp.com/otakaranet.com/wp-content/uploads/2017/12/882284.jpg

(キャプテンファズマ、http://otakaranet.com/starwarslastjedi.htmlより引用)

 

他の人のレビューを読んでいると、女性を無駄に持ち上げすぎという意見やローズ必要なくない?みたいな意見が散見されました。でも、これまでのスターウォーズや他の映画でも、女性が男性の引き立て役になってる場面なんて腐るほどあるんだから、これくらいいいじゃんと思います。過去のシリーズでは、レイアの無駄な水着シーンとかもあったしね。

 

しかも、そんなに批判するほど持ち上げられてるかな?

 

例えば、印象的だったのは次のシーン。

ボルド提督は、ファーストオーダーに追い詰められた際に、クルーザーを囮にして、反乱軍メンバーを輸送船で逃がし、かつての極秘基地のある石の惑星へ行くことを計画します。しかし、パイロットのポー・ダメロンは、最初からホルド提督に異を唱えて、従おうとしない。「あんたは、臆病者だし、裏切り者だ。」くらいのことも言ってのけてたな。

 

ホルド提督の作戦を知ったポーは、数名の仲間と結託して、反乱を起こす。ファーストオーダーのトラッカー(反乱軍のクルーザーを追尾している装置)を破壊するために、まずコードを破れる人をカジノの惑星みたいなとこに探しに行く。いや、間に合うんかいな・・・?

 

結局、コード破りを連れてきて、敵の艦船に忍び込むんだけど、コード破りに裏切られてフィンとローズが捕まる。しかも、ホルド提督の作戦も敵に漏れてしまって、輸送船が次々と撃ち落とされていく。

 

その様子を見ていたホルド提督(輸送船に乗り込まずに1人でクルーザーに残ってたの。)は、クルーザーでデストロイヤーに突っ込んでいって、真っ二つにします。このシーン泣けたなぁ。

 

最初にポーが反抗するシーンを観たときは、こういうポーがゴリ押しするみたいな危うい派手な作戦(現実では絶対上手く行きっこない)って、大抵、奇跡的にいろんな危機をくぐり抜けて、うまく行っちゃうんだろうな~、どうせって思ってました。その予想が良い意味で裏切られました。

 

ポーの作戦は、うまく行かないどころか多大な損失を反乱軍に与えてしまいます。結局、最初は逃げ腰に見えたホルド提督の現実的な作戦の方が、良い案だったわけです。ほんと、跳ねっ返りなだけの駄目ロン・・・

 

でも、このシーンみたいに、『スターウォーズ/最後のジェダイ』では、これまでのスターウォーズのセオリーを無視するような展開がたくさん出てきます。伝説のジェダイとされているルークが、カイロ・レンの育成に失敗したことをずっと引き摺って、くたびれたおじさんになっているところとか。そもそもジェダイってそんなに立派なものなのか、正義って何なのかっていうところまで揺れ動いているような感じを受けました。

 

下の記事にも書かれているように、「『スカイウォーカー家の物語』としてのスター・ウォーズを終わらせて、世界観を広げる」方向に舵を切ったんでしょうね。

www.msn.com

そういう意味では、単一のヒーローがいるわけではないという視点から、様々なキャラクターの成長や葛藤にも焦点を当てようと試みたのは良かったのかもしれません。ただ、それは①の設定盛り込みすぎな件と表裏一体なわけですが・・・。

 

あと、ローズの評判悪いですね。ローズは、物語の展開に必要ないんじゃないか?整備士としての特技を発揮するわけでもないし・・・といった意見があるようですが。でも、そういう面も確かにありますが、ぶっちゃけ、何でローズがここまで嫌われるかと言ったら、彼女がアジア系で、女性で、しかもそんなに綺麗どころじゃないっていうのと無関係じゃないと思います。私は、ローズは結構キュートな感じで良いと思うんですが。

 

以下の記事では、最後のジェダイが扱っている多様性の問題について言及されています。

wired.jp

 

⑥議論の土台を提供してくれる

 

まあ、いろいろと書きましたが、スターウォーズの良いところって、観終わった後もこうやって、あのシーンはこうだったとか、このキャラクターはどうだったとか、話が尽きないところにあると思います。

 

ネットで探すと、スターウォーズについて書かれた記事って本当にたくさんありますよね。しかも、すごく良かったっていう人から、俺のスターウォーズを返してくれー(´;ω;`)!!ってものまで様々です。

 

そういうのを読むのもとても面白い。いろんな議論の土台を提供してくれるところが、スターウォーズのとても良いところだと思います。

 

次回作も見るぞー!!!

 

⑦おまけ

 

完全に蛇足ですが、カイロ・レンのおもしろ動画を教えてもらったので、お暇な方は見てみてください。カイロ・レンが自分の評判を気にして、整備士に扮して職場に潜入するっていう動画です(笑)。演じてるのは本人なんですって!

 

ceron.jp

 

 

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